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無事入学式を終えほっとしたのもつかの間、充実した学園生活は本当にあっという間に
過ぎてしまいます。
入学した3年後には障害を抱えながら社会人としての生活が待ち受けています。守られていた学園生活とはうって変わって、心身および生活の管理は当然本人と保護者に委ねられます。また一般社会との接点がより一層多くなることから様々なトラブルや危うい状況に陥ることもあるかもしれません。
そんな時、私たち保護者はどのように対処したらよいのでしょうか?
近年、福祉に対する体制が整い始め、就労支援、相談窓口と専門で対処をしてくれる支援機関が充実してきたことは私たち保護者にとってとても心強い存在であります。
しかしながら、そうした行政の支援機関では同世代の親同士のつながりは、なかなか取りにくいのが現状です。
「市川大野で一緒に過ごしたこどもたちは、どうしているのだろうか?」
「相談機関に聞くほどの事ではないが、こんな時、他のお子さんはどのように
しているのだろうか?」
など、この学校で同じ時を過ごした保護者でなければ共感できない事がたくさん出てくると考えられます。
そんな時に卒業後も親同士の交流を持つ機会があるという事は、保護者間の情報交換
だけでなく、気持ちに寄り添いながら保護者同士が支え合うことで、社会で奮闘している
こどもたちの支援につながっていくと思います。
また、在校生や在校生の保護者にとっても、卒業生および卒業生の保護者と交流する中で卒業後の様々な現実を見つめ、その対策について事前に考えることができるというのは
大変心強い事です。
そのような思いから私たちは、平成27年に「市川大野親の会 みらいクラブ」を
立ち上げました。
在校生・卒業生の保護者が共に学び、また、学校や専門支援機関等との連携を密にしながら相互に力を合わせ「市川大野親の会 みらいクラブ」を運営していくこことは、我々保護者もこども達も、一人ではないという安心感の中で「未来」へと続いていくと信じています。
初代会長 稲沢陽子